第27回俳句甲子園福岡大会で優勝! 初出場で全国大会への切符をつかむ!
第27回俳句甲子園の地方大会である福岡大会が,6月22日(土),福岡市で行われました。九州地区から7チームが参加し,抽選で4チーム内の総当たり戦となった尚学館は,高等部1年生の請関真歩さん,帯谷到子さん,河野麻桜さん,福島彩乃さん,森山文結さんの5名が出場しました。
あらかじめ兼題ごとに5名それぞれが創作し,その中の3句を対戦する作品として選んだ上でオーダー用紙に記入し,提出します。試合は,その兼題1つにつき,相手チームと互いに1句ずつ出し合って意味や表現についての質疑応答(ディべート)先鋒戦,中堅戦,大将戦と,それぞれに審査員5名による判定(作品点と鑑賞点の合計)が行われ,その試合の勝敗が決まります。それを兼題と対戦相手を変えて3試合行いました。
尚学館チームは兼題「長閑(のどか)」で福岡県立育徳館高校に3対0,兼題「蝌蚪(かと)」で福岡県立八女高校に1対2,兼題「薊(あざみ)」で熊本信愛女学院高校に2対1とし,優勝することができました。3チーム内の総当たり戦で優勝した沖縄県の興南高校とともに,8月に愛媛県松山市で行われる全国大会に出場します。
初めての出場ということで,不安や戸惑いもありましたが,臆せずぶつかっていったことが勝利につながったのでしょう。全国大会でも精いっぱい戦っていきたいと思います。
文芸部顧問 柏田裕子
兼題其の壱「長閑」 ・「裏返る犬の乳首も長閑なり」(森山)
・「薄き爪浸し湖面の波のどか」(帯谷)
・「長閑さや足踏みミシン軋む音」(河野)
兼題其の弐「蝌蚪」 ・「制服の裾を汚して蝌蚪の水」(森山)
・「浮き出づる背骨やはらか蝌蚪の息」(帯谷)
・「蝌蚪の水覗き前足濡らす猫」(請関)
兼題其の参「薊」 ・「人体の凹凸未完薊咲く」(帯谷)
・「身にまとふ緩き制服花あざみ」(福島)
・「触つたらまだ痛む傷薊咲く」(森山)